「東京ラブストーリー」のレビュー

あらすじ

東京都内で暮らすカップルの恋愛模様を描いた、「東京ラブストーリー」。主人公の南原清隆は、ファッションデザイナーとして成功を収めつつあるが、恋愛に対しては奥手。そんな彼に恋をしたのは、同じデザイン事務所に勤める仙道彩子。清隆と彩子の微妙な距離感、そして清隆のかつての恋人である秋本珠美との関係を描きながら、恋愛模様が展開していく。

感想

本作は、1991年に放送されたドラマ版が大ヒットを記録したことで有名である。私がこの作品を読んだきっかけも、そのドラマ版を見たことがきっかけだった。しかし、原作を読んでみると、ドラマ版とは違った魅力を感じることができた。

まず、登場人物たちの心理描写が非常に詳細に描かれている点が良かった。清隆は奥手ながら、自分の感情をストレートに表現できない苦悩を抱えている。また、彩子や珠美もそれぞれの葛藤や悩みを抱え、それが恋愛模様に影響を与えている。このように描かれる登場人物たちの内面に共感することができ、物語に引き込まれた。

また、清隆と彩子の恋愛模様が描かれることで、仕事や友情、家族といった人間関係の描写も充実していた。恋愛模様だけでなく、それを取り巻く環境や背景が、物語の奥深さを増していた。

ただ、時代背景が1990年代ということもあり、現代に置き換えると少し古めかしい部分もあるかもしれない。しかし、それはむしろ、当時の時代背景を感じることができるとも言える。また、恋愛物としての王道パターンも多少はあるが、それを読み飛ばせるほど、登場人物たちの心情描写が充実しているとも言える。

まとめ

「東京ラブストーリー」は、登場人物たちの心理描写が詳しく描かれ、人間関係の描写も充実している美しい作品だ。1990年代の時代背景を感じながら、恋愛模様に引き込まれてしまう読後感のよさは秀逸である。


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