『銃と弾丸の日本史（上）』レビュー

概要

『銃と弾丸の日本史（上）』は、高橋健太郎による日本史の専門書である。歴史における銃器の登場を解説するとともに、時間軸を辿りながら時代ごとの戦争を詳しく描写している。

本書では、13世紀の元寇や、およそ250年にわたる戦国時代、そして江戸時代の徳川幕府を取り上げ、それぞれの時代における銃器の進化と戦闘の様子を詳しく論じている。また、本邦初の実験計画として行われた、ハーグ条約をモデルとした日露戦争の推移も、詳しく紹介されている。

本書の特筆すべき点は、専門用語にも柔軟に対応する読みやすい文体にある。歴史についてまったくの初心者でも、銃器の進化や戦争の様子を、容易に理解できるよう工夫されている。また、タイトルで述べられている「日本史」にとどまらず、銃器や戦争というトピックに興味がある読者も十分楽しめる内容となっている。

『銃と弾丸の日本史（上）』は、銃器や戦争が登場する過去の出来事を、幅広く解説している。柔軟な文体で、歴史に初めて触れる読者でも、理解しやすい内容となっている。銃器と戦争に興味がある読者には、特におすすめしたい書籍である。

参考文献：高橋健太郎『銃と弾丸の日本史（上）』（集英社、2019）