『流れ星ガール』レビュー

概要

『流れ星ガール』は、作家の森絵都が書いた青春小説である。主人公の高校生・弦月葵が、不器用ながらもリレーで頑張るクラスメイト達との交流が描かれている。

弦月葵は、自分に自信がなく、いいところがない自分を嫌悪していた。しかし、同じクラスの津村や奥田といった友達たちと出会い、自分自身が頑張る姿を見せることで、少しずつ自信を持っていく。

そして、リレーでの走りをきっかけに、クラスメイトたちと共に成長していく姿が描かれていく。

この小説は、主人公である弦月葵が、自分に自信が持てないまま周りと距離を置く心理的な描写が、丁寧に描かれていると思う。また、それと対比するように、クラスメイトたちが優しく応援してくれるシーンも多く描かれており、これはとても心温まる。

ただ、あまりにも結末が甘々だったのが、ちょっと物足りないと感じた。もう少し主人公たちが、自分たちなりに頑張りながら成長していく姿を描いて欲しかった。

ストーリーは中々良く出来ており、キャラクター描写もほとんど完璧だと思う。ただ、結末がちょっと甘めだったので、全体的には8点としたい。

以上が、『流れ星ガール』のレビューでした。