概要
『飛行機の翼の裏側』は、航空機メーカーのボーイング社に勤めていた元エンジニアであるピーター・レッグが書いた、航空工学の入門書的な一冊です。航空工学において重要な要素である『翼』について、その仕組みや設計、製造などのプロセスをわかりやすく解説しています。
感想
本書は、航空工学に馴染みのない一般読者にもわかりやすく、かつ興味深く書かれた一冊です。著者の実際の経験が活かされており、具体的な例を交えながら丁寧に説明されているため、航空工学に興味がある人はもちろん、そうでない人でも読みやすいと思います。
特に、翼の設計や製造に関する詳細な解説は、読んでいるだけで興味が湧いてきます。また、機械的な部分以外にも、検査や認証、安全性確保のためのテストフライトなど、航空機製造における様々な面を知ることができます。
ただ、本書はあくまで入門書という位置づけであるため、深い知識を求める人には物足りないかもしれません。また、イラストや写真があるものの、もう少し視覚的な要素があるとよかったかもしれません。
まとめ
航空工学の入門書としては、『飛行機の翼の裏側』は非常にわかりやすく、興味深い内容であると感じました。入門書としては十分な内容であると思いますが、深い知識を求める方には向いていないかもしれません。それでも、航空機に興味をもち、翼の仕組みについて知りたい人にはオススメの一冊です。
(書籍名:『飛行機の翼の裏側』 著者名:ピーター・レッグ 出版社:青土社)
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