概要
2004年に英国の俳優エワン・マクレガーと友人のチャーリー・ボーマンが、BMWのバイクで世界中を旅する様子を描いたドキュメンタリー「ロング・ウェイ・ラウンド」の続編として、2012年に放送された「ロング・ウェイ・ダウン」の書籍版。アフリカ大陸を南北に縦断する約1万4千キロの旅を綴っている。
内容
マクレガーとボーマンはキャリアカウンセラーとして自分に合う職業を見つけるために貧困地域に住む人たちにインタビューするプロジェクトを行っており、その経験を生かし、アフリカの人々の暮らしや文化を知るために旅をする。南アフリカ共和国のケープタウンからベナンのカトンドゥに至るまで、さまざまな困難に直面しながらも、豊かな自然と人々とのふれあいを通じて成長していく彼らの姿が描かれている。
感想
「ロング・ウェイ・ラウンド」に続くエワン・マクレガーとチャーリー・ボーマンの冒険譚、それが「ロング・ウェイ・ダウン」です。映像版同様、二人がバイクでアフリカを南北に縦断しながら出会う人々や自然をシェアしていく様子が描かれています。ただし、本書では映像版で情報量不足と感じた部分が、文言を細かくすることで補足されている感があり、読めば読むほど深みのある内容に仕上がっていると感じました。また、写真も多く描かれており、想像を助けるだけでなく、彼らが出会った人々の顔や表情、そして風景をより鮮明に認識させるものになっています。自然環境や社会風土の違いに触れることで、世界には自分たちが知らないことがまだまだ多くあるということに気づかされた一冊となっています。旅をしているわけではなく、途中で働きながら現地に住む人々をインタビューしながら進むストーリーも、不思議なホッと感を与えます。非常に心地のいい、学びに満ちた本でした。
タグ: 書籍レビュー、エワン・マクレガー、チャーリー・ボーマン、バイク、ドキュメンタリー、アフリカ大陸
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