書籍名「昭和史の謎」レビュー

概要

「昭和史の謎」は、戦後日本を代表する歴史家である山口昌男氏による著作です。この本では、戦前から戦後にかけての日本の歴史において、未だに解明されていない謎や真実が明らかにされています。

内容

本書は、払暁社から刊行された全6巻。1巻目では、「昭和天皇と「楽土」宣言」、「天皇の「裁可」-日中開戦への道筋-」、「開戦真相の調べ方―光明創英会という組織」などが取り上げられる。2巻目は「真珠湾攻撃―日本はなぜ急襲を選び得たのか―」、「日本侵攻作戦(East Wind)とグリーンランド作戦の真相」、「シンガポールから見た華僑虐殺事件―現地資料の調査とその発見―」、3巻目は「黒龍会―国策犯罪の系譜―」、「大東省庁内部の謀略・裏工作―『征東』機関の存在−」、「被爆ピアニスト・金子みすゞのたくらみ―原稿変造にみる言論統制の実態―」など、それぞれの章で別々に様々なテーマについて詳しく説明されています。

感想

膨大な資料と図表を用いて、山口昌男氏が書きあげた「昭和史の謎」は、歴史ファンや歴史に興味を持っている人には是非とも読んでほしい書籍です。本書は、一般的な歴史書とは異なり、未解決の謎や真実にリアルに迫っている点が特徴的です。また、山口氏自身が研究旅行や座談会などを通じて集めた情報に基づいているため、確実に事実を述べていると思います。ただ、章ごとに内容がバラバラであるため、読者によっては飛ばして読んでしまうかもしれません。全6巻もあるため、一気に読むのは大変ですが、一つ一つの謎が解かれる過程を追っていくのはとても面白いです。

参考文献:山口昌男『昭和史の謎』(扶桑社)


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