作家:山本太郎
この本は、1964年に開催された東京オリンピックの闘いと、それを支えた人々の物語です。山本太郎氏が自身の取材と経験を元に、当時の舞台裏を描き出しています。
まず、本書で描かれる選手たちの強い決意と、その目標へ向かう姿勢に心を動かされました。特に、女子陸上選手の中村清子さんは病気やけがに苦しみながらも、自分の力を信じて一生懸命努力し、金メダルを獲得したシーンは感動的でした。
また、オリンピックを開催するために多くの人々が協力していたことも伝えられています。建設業者やボランティア、そして新幹線の建設を担った工事現場の人々まで、それぞれが自分の役割を果たし、オリンピックを支えた姿は、まさに感動的です。
物語の進行は、時系列になっていて、読みやすさも抜群です。さらに、当時の写真や絵も多く掲載されているため、読みながら当時の雰囲気を感じることができます。
総じて、この本は、オリンピックに興味がある人や、スポーツに携わる人にとって、心温まる物語としておすすめできます。
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