松岡圭祐 著
『猫の客』は、猫と人との営みを描いた物語です。主人公の佐々木雅也は、書店で働く若者で、ある日、アパートの前で餌を食べる野良猫を見かけます。 その後、猫が自分のほんとうの姿である「猫の客」として、佐々木の前に現れるようになります。
主人公の佐々木は、猫の客の見た目は友達の猫そっくりだと感じます。しかし、猫の客は現実に本当に佐々木の知人と関係があることが数々描かれています。そして、その猫が実は佐々木にとって大切な存在であることで、お互いの心が通じ合っていきます。彼らの猫との交流や悩みを通じて、人生の本質を考えさせられます。
本書は、とにかく猫好きや感受性豊かな人におすすめです。猫というものが、人の生活にどのような影響を与えるか、とても考えさせられます。また、この本が契機になって、自分の周りにある動物との関わりに深みを増してみることも出来ます。
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