概要
『世界史の中の日本』は、著者の加藤周一さんが日本の歴史を世界史の中で位置付けしながら、日本の歴史を解説している書籍です。全体的に分厚いですが、読者が初めて日本の歴史を知る方でも理解しやすくまとめてあるのが特徴です。
内容
第1章では、日本の歴史を明治維新までの期間で振り返りました。海外の歴史と日本の歴史の違い、そして類似点を比較しながら日本の特徴や魅力を紹介しています。戦国時代や江戸時代も取り上げられており、日本の全体像がつかみやすい工夫がされています。
第2章では、日本とアジアの古代史を取り上げています。特に日本と中国の国交がはじまった時代について詳しく説明しており、当時の文化や歴史が分かりやすく解説しています。
第3章では、日本と東洋諸国の中世史を取り上げています。当時の日本の状況や、東洋諸国の文化がどのように発展していったのか、まとめています。
最後の章では、国際政治の歴史について述べられています。現代日本の外交政策や、国際問題なども網羅しており、日本と世界の関係がよく分かるようになっています。
感想
本書は、あえて先進諸国の歴史と日本の歴史を比較している点が新鮮で、日本の特徴や魅力がよく分かりました。また、分厚い書籍であるため、まとまりのある歴史を読みたいという方には、とてもおすすめです。ただ、初めて日本の歴史を学ぶ方には、歴史の全体像がつかみやすくて良いと思いましたが、もう少し詳しい歴史や出来事については別途学ぶ必要があると思います。
評価
総合的な評価としては、4.5/5となります。分厚い書籍であり、かなりの時間をかけて読まなければなりませんが、世界史の中で日本の歴史を学べるので、とても面白いです。また、読みやすくまとまっているので、初めて日本の歴史を学ぶ方には最適です。
コメントを残す