「世界史の中で読むロンドン」レビュー

概要

「世界史の中で読むロンドン」は、著名な歴史家であるピーター・アッカロードが、ロンドンの歴史を世界史と繋げながら紐解いていく書籍です。ロンドンの歴史を読むことで、世界史における影響力や流れ、人々の思想や行動が見えてくるという内容となっています。

内容

本書は7つのパートに分かれており、それぞれが異なる時代を取り扱っています。例えば、第一パート「ローマからノルマン朝時代までのロンドン」では、ローマ帝国によるロンドンの征服から、ノルマン征服による街の大きな変化までを描き出しています。

また、本書はあくまで「世界史」との繋がりを大切にしており、例えば第三パート「16世紀-17世紀のロンドン」と題された章では、宗教改革や世界的な植民地化、それに伴う世界貿易の流れが、ロンドンに与えた影響や、ロンドンがそれをどのように取り込んだのかが描かれます。

感想

ピーター・アッカロードの文章は非常に分かりやすく、丁寧であると感じました。特に世界史との繋がりを強調した描写や、作家独自の見解が面白いと思いました。また、1つの章につき10ページ程度の短めの分割になっているため、とても読みやすいと感じました。

一方、もう少し図版や写真が欲しかったと感じました。英国の美しい建築物の写真や、歴史的な地図、ロンドンを描いた絵があると、よりリアルにイメージできるのではないかと思います。

まとめ

「世界史の中で読むロンドン」は、ロンドンの歴史を学びたい方や、世界史に興味がある方におすすめの書籍です。結構なボリュームがあるので、じっくり読むことで、ロンドン、そして世界史の視野が広がることでしょう。

(全ページ数:410ページ)


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