あらすじ
村上春樹の小説「1Q84」は、2つの世界が交差する『1Q84』というところを舞台に繰り広げられるラブストーリーである。
主人公の一人である、『大豆田とわ』は、ある日高速道路を降りると、見覚えのない世界に迷い込んでしまった。そして、自分がいるこの世界が『1Q84』であることに気付く。
もう一人の主人公の『近藤史恵』も、自分がいる『1Q84』世界で自分を待っている何かに駆り立てられ、日々戦いながら生きている。
感想
本書はまさに、村上春樹らしいファンタジックな雰囲気が漂うストーリーである。舞台設定もユニークで、2つの世界が交差する様子が描かれている点も見所である。まずは、物語の舞台について説明され、主人公たちの生活や信念がどのようなものであるかを丁寧に描かれる。その人たちの想いや哲学を知った上で、それがどのようにストーリーに関わるかを楽しみながら読むことができる。
また、村上春樹独特の文章の世界観があるため、読んでいるうちに不思議な感覚に陥ることもある。2つの世界が交差するところなどは、神秘的でかつ圧倒的な雰囲気を醸し出しており、読み手を引き込む力がある。
ただし、ページ数が800ページを超える長編作品であるため、読み進めるのにはかなりの時間が必要になる。また、謎解きやストーリーの展開にも時間がかかるため、一気には読めないかもしれない。
総じて、村上春樹原作の『1Q84』は、ファンタジックな世界観と独自の文章表現が魅力的な小説である。ただし、長編であるため、時間に余裕のある人や村上春樹ファン向けの作品だと言える。
出版社:『新潮社』
著者:『村上春樹』
発売日:『2009年5月29日』
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