『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のレビュー

ストーリーの概要

本書は、翻訳家として活躍する吉田修一氏が、自身の家族との関係を描いたエッセイです。主人公の吉田修一は、40代半ばにして独身のまま、母と共に生活しているという、今時珍しい男性です。母の名前はユキさん。彼女は、愛想のいい生活保護受給者で、常に楽天的で明るい性格をしています。一方で、吉田は彼女の人生を案じ、時には彼女のため、無一文になることもあります。母との関係に悩み、恋人との関係に悩む、吉田の生きる姿はどこか寂しく、切なくもあります。

感想

本書は、家族愛というものを改めて考えさせられる本でした。吉田氏の母との会話が、何気ない家族の会話として私たちにも身近に感じられます。そして、家族が一緒に暮らすということの意味を考えさせられます。また、一方で、吉田氏自身の生活や恋人との関係に苦悩する姿を通じて、自分自身や人間関係を見つめ直すきっかけにもなります。

書籍情報

  • 著者:吉田修一
  • 出版社:新潮社
  • 発売日:2006/07
  • 価格:1,000円(税別)

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