「ランニング・ウィズ・シザーズ」レビュー

概要

「ランニング・ウィズ・シザーズ」はアメリカ合衆国の作家ジェイムズ・パターソンによる小説です。主人公のエイリス・コナーズが、神経質な父親と不安定な母親、そして彼女を狙う連続殺人犯の影に苦しみながら成長していく姿が描かれています。

ストーリー

エイリス・コナーズは、母親のシルビアが神経質なために家庭内暴力がつねに起こっていたが、彼女自身は父親との絆を築くことができた。しかし、シルビアは刑務所に送られたため、エイリスは伯母の家で育てられることになりました。そこで彼女は、自分を狙う連続殺人犯との戦いに巻き込まれ、生き残るために猛烈な戦いを繰り広げます。

感想

本作は非常に緊張感があるストーリーでした。特にエイリスと殺人犯の駆け引きや追跡シーンは見事で、ハラハラドキドキしながら読み進めました。また、エイリス自身のナレーションもあるため、彼女の心情などにも深く入り込める作品だと思いました。ただ、今作のキャラクターには、少し違和感を感じました。たとえば、父親の描写が運命論的すぎたり、母親のシルビアが一次元的な悪役になっていたりと、人物像があまりに単純すぎると感じました。しかし、ストーリー自体がとても面白いため、それ以上に気になりませんでした。

まとめ

「ランニング・ウィズ・シザーズ」は、アクション満載でハラハラドキドキするストーリーと、主人公の内面を深く掘り下げた描写が魅力の小説です。キャラクター描写に若干の違和感があるものの、ストーリー自体は非常に楽しめます。評価は、4/5とします。