概要
『春を待つ散歩人』は、著者の柳美里が書いた散歩エッセイ集です。日本の四季の中でも特に美しいと言われる春を迎える前に、散歩をしながら柳美里が感じたことや出会った人々とのエピソードを綴っています。
レビュー
本書は、柳美里が繊細な筆致で描き出す散歩の世界が魅力的です。散歩中に出会った人々との触れ合いから生まれる感動や、季節ごとに変化する自然の美しさを文章と写真で表現しています。
特に印象に残ったのは、著者が訪れた川崎市の花見川沿いの桜並木。柳美里がその美しさに感動する様子や、そこで出会った中高年の夫婦との会話など、素晴らしいエピソードが描かれています。
また、本書には地球環境に対する考え方や、動植物に対する愛情など、柳美里の考え方も表現されています。そのため、自然と向き合うことの大切さを改めて感じることができました。
ただ、一部のエッセイが長くなっていたり、あまりテーマ性がないエピソードもあったため、読み飛ばす部分もありました。
まとめ
『春を待つ散歩人』は、散歩を通じて自然や人との触れ合いを感じることができるエッセイ集です。柳美里の感受性の豊かな筆致が魅力的であり、自然と向き合うことの大切さを改めて感じることができました。改良すべき点もあるものの、自然を愛する方々にはぜひ読んでほしい書籍です。
参考サイト:https://booklog.jp/item/1/4062753659
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