書籍レビュー：『ロング・ウォー』

あらすじ

『ロング・ウォー』は、テリー・プラチェットとスティーヴン・バクスターによる共著のSF小説である。物語は人類が火星に遠征し、そこでエイリアンとの戦争に巻き込まれる様子を描いている。火星に到着した人類は、そこが既にエイリアンによって植民地化されていることを知る。そこで人類は「ロング・ウォー」と呼ばれる戦いを繰り広げることとなる。

感想

本書は、プラチェットとバクスターの異色の共著作品である。両者の作風が組み合わさったことにより作り出された、斬新なSF小説となっている。プラチェットのユーモア感覚が光る場面もあり、一方でバクスターの科学的な描写が物語を支えていると感じた。

また、エイリアンとの戦いは、SF小説として定番のテーマであるが、人類の側にも問題点があることが描かれている点が興味深かった。例えば、人類同士の対立や価値観の違いなどが影響している様子が描かれている。

一方で、本書には文体的に独特な箇所も見受けられた。そのため、一度に読み進めるのに少し時間を要するかもしれないが、物語に没頭することができるだろう。

まとめ

『ロング・ウォー』は、プラチェットとバクスターの力強い共著作品であることが分かる。ストーリーには人間同士の対立や価値観の影響が顕著であり、一歩踏み込んだSF作品として楽しめる。また、本書の文体には独特なものがあるため、読み進めるのに少し時間を要するが、最後まで引き込まれることができるだろう。

参考文献：プラチェット, テリー, Steve Baxter. The Long War. Harper Collins, 2013