『カラフル』(著:江戸川乱歩)

ストーリー概要

主人公・小佐野巧は自殺を図り、入院した病院で自分が死んだことになっている異世界に迷い込む。そこで彼は、ある使命を課せられる。それは、他の6人の自殺者のうち、誰が“無駄死に”をしたのかを見極め、その人物を“生”に戻すことだ。巧は、タイプの違う6人の青年たちと共に、運命を背負って再生の闘いを繰り広げる。

感想

江戸川乱歩の遺作『カラフル』は、自殺した人々の“無駄死に”について考えさせられる。なぜ彼らは自ら命を絶ったのか?そして、人生に生きる意味は何か?と問われる。各登場人物には、人間臭さが描写され、共感できる場面も多くある。また、異世界の描写も美しく、ファンタジー的な要素も取り入れられている。ただ、展開が少しもたつく部分もあるため、少し飽きてしまうかもしれない。

おすすめポイント

・人生に生きる意味を考えさせられるストーリー
・登場人物の人間臭さが描かれ、共感できる
・異世界の美しい描写とファンタジー的な要素がある

『カラフル』は、自殺によって人生を絶ってしまった人々の共通点や生きる意味について考えさせる、心に残る作品だ。異世界に迷い込んだ巧と6人の青年たちが、再生のために奮闘する様は見逃せない。また、江戸川乱歩の残した遺作ということもあり、彼の魅力がたっぷり詰まっている。ぜひ、読んでみて欲しい。


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