概要
『蜜蜂と遠雷』は、百田尚樹氏による小説。2015年に刊行され、翌年には映画も公開された。第56回日本レコード大賞作詞賞を受賞した楽曲「遠雷」が物語のテーマ曲として起用され、物語の舞台となった広島県尾道市では、作品にちなんだ観光地が誕生するという影響を与えた。
物語
主人公の相川唯介は、ある日突然音を感じなくなったことから、聴覚障害を抱えることになる。音楽に全てを捧げていた彼は、音を失ったことで自殺を考えるほどに追い込まれるが、そんな彼の前に“蜜蜂”と名乗る謎の女性が現れ、彼女の手引きでオーケストラの指揮者を目指すことになる。
評価
この作品は、「音楽」というものを捉えることの大切さを描きながら、同時に「人と出会うことの大切さ」を教えてくれる。主人公が切実な気持ちに悩みつつも、蜜蜂が提示する問題解決の方法に共感せざるを得ない。また、人と人とのつながりが生きる力になることを、彼女の行動によって感じることができる。物語の中心となる音楽も素晴らしく、映画版では作曲家の久石譲氏が手掛けた美しい楽曲が響き渡る。
まとめ
『蜜蜂と遠雷』は、音楽愛に満ちた感動的な物語であり、読後には人とのつながりを大切にする気持ちになる。音楽、映像、演技、ストーリー全てが良いバランスで揃っているため、小説も映画もおすすめできる。
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