はじめに
『銀河英雄伝説』は、筒井康隆さんの小説を元にしたアニメや漫画など、多くのメディアで知られるSF作品です。今回は、小説版の第1巻『流離う戦士』についてレビューします。
ストーリー
宇宙世紀796年、銀河帝国と自由惑星同盟の戦いが繰り広げられていました。主人公の陸軍第四師団司令官・ヤン・ウェンリーは、同盟軍の逆襲によってヘフェンハイム星域へと撤退することになります。同盟側のヘルムート・ライヒスタイン中佐もまた、帝国軍の戦術に翻弄された末に同じ星域にやってきます。帝国に反目する貴族派や、反乱軍との戦い、そして帝国の政治情勢を乗り越えながら、ヤンとライヒスタインは互いに親密な友情を築いていくのです。
登場人物
・ヤン・ウェンリー:自由惑星同盟の陸軍第四師団司令官。天才的な戦術眼を持ち、士官学校を辞めた理由が謎である。
・ヘルムート・ライヒスタイン:自由惑星同盟のエリート軍人で、帝国に対して強い憎悪を持っている。
・パウロ・マルケジン:同盟軍士官。ヤンとは士官学校時代の同期生。
・ファン・ジン:帝国軍に属する貴族派の青年将校。
感想
本書は、展開が早い上に深みのあるストーリーが展開されます。登場人物たちの心情や行動に対して、筆者が巧みな描写で読者を引き込んでいきます。特に、ヤン・ウェンリーとヘルムート・ライヒスタインの友情は、アニメや漫画では描かれていない独自の魅力があります。また、政治・戦術・内部抗争など様々な要素が絡み合っているため、何度も読み返したくなる素晴らしい作品だと思います。
まとめ
本書は、銀河英雄伝説の世界観を新たな角度から楽しめます。登場人物たちの心情描写やストーリー展開には定評がある作品で、SFファンにはぜひオススメしたい1冊です。
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