「震災と日本人の価値観」 著者:池上彰

概要

本書は、東日本大震災の発生後、日本人の価値観の変化について著者が独自の視点から分析したものです。

詳細

本書では、震災後に多くの人々が抱いた「日本人は団結力がある」という印象に対し、著者は疑問を投げかけます。団結力とは、単に目の前の危機に対して集まることだけではなく、長期的かつ全体を見渡した視点での共通の価値観を持つことが必要だと指摘します。

また、震災後には多くのボランティアが現れましたが、それによって社会が回復するという考え方にも疑問を投げかけます。社会復興には政府や専門家の力が必要だとの考え方を示し、国民自体が社会を支えるためにも、自己責任や自治体の役割が重要だと考えるように促します。

また、震災前にあった「消費社会」の価値観に疑問を投げかけ、震災を機に「持続可能な社会」に向けた取り組みを提唱します。

感想

本書は、東日本大震災によって露呈された日本人の価値観や社会問題について、緻密な分析と著者独自の意見を展開しています。特に、「団結力」や「復興」についての考察は興味深く、省みるべき点が多くありました。

書かれていることは難しいものもありますが、日本社会について深く考えるきっかけになる一冊だと思います。

まとめ

「震災と日本人の価値観」は、震災を機に日本社会が抱える問題や矛盾を浮き彫りにし、長期的な視点での解決策を提唱する一冊です。日本社会について考えるきっかけになる貴重な書籍であると思います。


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