『オーシャンビューの家』レビュー

あらすじ

『オーシャンビューの家』は、夫婦と娘が住む海辺の家を舞台にした小説です。夫・アンドリューは天才的な芸術家であったが、ある日突然失踪してしまいます。そして、その後も失踪の理由やアンドリューがいつ戻って来るのかという謎が解決されない中、妻・リビーと娘・ソフィアは暮らしを続けます。

感想

本作は、家族の絆や心の葛藤を描いた感動的な作品でした。特に、アンドリューの突然の失踪によって生じた空白感や不安感が、リビーとソフィアに重くのしかかります。しかし、そんな中でも2人は互いを支え合い、新たな人生を歩み始めていく姿が印象的でした。

また、本作は海辺の情景や、アンドリューの芸術作品を詳しく描写しているため、読んでいる間に自分自身もその場所にいるような感覚になります。また、アンドリューの美術作品についての記述や、彼の思想についても興味深かったです。

そんな本作ですが、唯一残念だった点は、アンドリューの失踪の真相や彼がどこにいるのかという謎が最後まで解決されなかったことです。ですが、それでも家族の心の成長や、暮らしの中で見つけた新たな幸せについて描いたエンディングは感動的で、本作を読んでよかったと思いました。

評価

本作は、家族愛や芸術、人生の意義について深く考えさせられる感動的な作品です。謎が最後まで残ってしまうのが残念ではありますが、その分家族の成長や生きる意味について描かれたエンディングは感動的でした。総合的に、5点満点中4点という評価をつけたいと思います。

<参考書籍>
『オーシャンビューの家』
著者:ジャクリーン・ウィンチ=キメル
出版社:文藝春秋
発売日:2019年7月12日


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です