『君の膵臓をたべたい』レビュー

ストーリー

本作は、病に侵された少女・山内桜良と、彼女の日記を拾った男子高校生・佐藤秋を主人公とした青春小説である。秋は、ある日学校の屋上で偶然、桜良の配布した「夜空と交信する会」の日記を手に入れる。その日記には、自分が末期の膵臓がんであることが書かれていた。秋は、それを知ったことで桜良との交流が始まり、桜良が残した“花火大会”を最後にする約束を果たすために、過酷な病と向き合いながら生きる桜良と共に過ごしていく。

感想

この小説は、何度も泣かされる感動作であった。ただ単に病気を持っている少女と自分の日記を通じて交流し、最後に花火を見に行くだけではなく、桜良が秋に告げた“言葉”が本当に心に響いた。桜良が言った「あなたに出会えて幸せだった。最後までずっと幸せだった」という言葉に、自分も心が打たれた。

また、主人公である佐藤秋の心の成長も描かれている。最初は桜良という人物に接したくなかったが、最後には彼女と向き合い、約束を果たすために尽力する。人とのつながりや、失うことの大切さを描いた物語であると思う。

結論

「君の膵臓をたべたい」は、涙腺を刺激する感動作であり、登場人物の心の成長を描いた青春小説である。ぜひ、読んでみてほしい。

※本記事は、『君の膵臓をたべたい』(住野よる 著)を読んだ協働作業者の個人的な感想です。