書籍名:「かがみの孤城」のレビュー

ストーリー概要

本作は、小林泰三の同名小説を元にした映画「かがみの孤城」のノベライズ版です。舞台は北海道の豊原市にある、古くから存在する城跡の周辺で展開します。

主人公の美和は幼少期に父親を失い、母親に育てられたが、ある事件により母親を失ってしまいます。事件の真相を探り出すために北海道に向かった美和は、古びた山城の廃墟である「かがみの孤城」に辿り着きます。そこでは秘密を守る謎の男性・稲示と対峙することになります。

登場人物

美和(みわ)

本作の主人公。母親を亡くしてからは、引きこもりがちになるが、母親の遺言を受けて、「かがみの孤城」に向かう決意をする。

稲示(いなじ)

「かがみの孤城」に住んでいる謎の男性。秘密を守るために城に籠もっており、美和を追い返そうとする。

吉永(よしなが)

美和の母親の友人で、美和に母親との過去に関する情報を提供する。

感想

本作は、ミステリー要素がありながらも、心温まる人間ドラマも描かれています。小説も映画も見たことがなかったので、ストーリーに非常に興味を持ち、一気に読み切ってしまいました。

また、城跡を舞台にした美しい景色や、日本古来の祭りの描写など、作者の北海道に対する愛が感じられました。登場人物もそれぞれに個性的で、情感豊かに描かれていました。

最後のエピローグでは、小林泰三が城跡を訪れ、感動を覚えた旨が記されており、ちょっとした感動も覚えました。

総じて、ミステリー好きや北海道が好きな方には、ぜひ読んで頂きたい一冊でした。

※本記事は、以下の書籍を参考に作成しました。

小林泰三「かがみの孤城」 ポプラ文庫 2001年発行


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