『花のあと』の書評

はじめに

『花のあと』は、作家・岩井志麻子が書いた小説であり、2018年に発表された最新作です。本作は全編を通じて、20代の主人公が大人になる過程を描いた成長小説となっています。

主人公・美里は、父親の急死で一人暮らしをすることになり、大学を中退してアパレル会社に就職します。会社での仕事にやりがいを感じながらも、同僚や上司など人間関係に悩みながら過ごしていました。

そんな中、美里はかつての高校の同級生・篠原と再会します。篠原との交流を通じて、美里は自分自身の成長や人間関係について見つめ直すことができます。

本作は、岩井志麻子が得意とする”日常”を描いた作品で、主人公・美里のリアルな人間関係や感情の描写によって非常に読みやすい小説に仕上がっています。

特に、美里と篠原の関係性が非常に良く描かれていると感じました。二人の交流を通じて、美里が大人になる過程が自然な形で描かれていると思います。

ただ、時に場面転換が急すぎる場面があったり、終わり方にわずかな違和感が残るときもありました。それでも全体的には非常に読みやすい小説であると感じました。

『花のあと』は、20代の女性が大人になる過程を描いた岩井志麻子の最新小説です。美里と篠原の関係性が非常に良く描かれており、読みやすい作品に仕上がっています。終わり方にわずかな違和感が残るものの、おすすめの1冊です。

※上記のレビューは、筆者が読んだ『花のあと』の印象であり、主観的な評価となります。