書籍レビュー 「1Q84」

はじめに

「1Q84」という小説は村上春樹氏の作品であり、日本を代表する作家の一人として知られています。この小説は3部構成で、出版されたのは2010年から2011年にかけてです。今回はこの小説の第1部についてレビューしていきます。

あらすじ

主人公の女性、紀子はアオムというセミナーに参加し、そこで出会った男性に縁談を切られたところから物語は始まります。紀子はその男性が嫌いだったので、縁談が切られたことを気にしていなかったのですが、その後、周りの状況がおかしくなっていきます。路上にいる警官の顔が同じ顔のものばかりで、タクシーを拾おうとしたところ、自分が乗った車が二重世界に入ってしまったような感覚があります。

一方、別の主人公、出版社の編集者である坂本は、養成所で育てられた少女の生き方や、その少女が書いた物語に興味を持ちます。その物語に出てくる「空」と「地下のノモス」というキーワードが、紀子と同じ世界にいる謎の男と結びついていることに気付いた坂本は、少女と接触するために奔走することになります。

感想

この小説の物語は、不思議な現象が起こっているものの、登場人物たちは不思議がることなく当たり前のように受け入れているところが興味深かったです。また、それぞれの主人公の視点から物語が進むので、登場人物たちの心情をリアルに感じられました。

また、物語の中で登場する二重世界やキーワード「空」や「地下のノモス」が何を意味するのか、徐々に謎が明かされ、それぞれの物語が交差していく過程が楽しかったです。

まとめ

今回は村上春樹氏の小説「1Q84」の第1部についてレビューしてきました。不思議な現象が起こる物語であるが故に、とても興味深く読み進めることができました。また、物語が進む過程で二重世界やキーワードが徐々に明らかになっていく様子も楽しかったです。全体的に読み応えのある小説でした。