『見えない力』のレビュー

概要

『見えない力』は、中谷彰宏氏の著書であり、科学的に根拠付けられた超能力現象や実験を解説した内容が収められている。また、超能力に関する生物学的なアプローチも取り入れられ、一般的に敬遠されがちな超自然現象が科学的に説明できることを示している。

内容

中谷氏は、超能力に関する実験を軸に、それがどのように行われているかについて詳しく解説している。本書に収められている超能力現象には、テレパシー、超感覚知覚、念力、サイキック・ヒーリング、チャネリング等が含まれる。実験には初心者から上級者まで幅広く参加しており、中には驚くべき結果が出たものもあるという。

本書では、これら超能力に関する実験の背景にある科学的知見にも触れている。例えば、脳波や脳磁図などの心身医学から脳科学、物理学、電気医学、量子論等の分野まで幅広い知識が織り交ぜられている。また、超能力現象が実現される訳も詳細に語られており、逆にそれが起こらなかった理由にも迫られる。

本書は、科学的に根拠付けられた欧米の超能力実験を翻訳して紹介したものなので、それを信じるか否かは各自の判断に委ねられる。ただし、著者は科学的に検証された、信用できる情報に基づいているため、慎重に検討されることが大切である。

評価

私は普段から超自然現象に興味を持っていたため、本書を読んで非常に興味深い内容だと感じた。著者が根拠を積み上げているため、否定的な意見でなければ、どのような立場の人でも取り入れやすい内容に仕上がっている。

ただし、実験の精度や被験者の人為的要因など、実験における不確かな要因があることも認識する必要がある。また、超自然現象の科学的研究はまだまだ発展途上であり、研究者の意見が分かれる場面もある。

まとめ

『見えない力』は、超能力に関する科学的実験を紹介する一冊であり、超自然現象に興味がある人にとって興味深い内容に仕上がっている。科学的に根拠を積み上げた内容になっているが、疑問点や批判も認められる。超自然現象に関する新たな眼差しを得られる一冊である。