概要
『人生は何度でも生まれ変わることができる』は、現役の医師であり作家でもある小林よしのり氏による自己啓発本である。本書では、毎日を前向きに生きる方法や価値観の見直しについて、多くの実例を交えて紹介している。
感想
まず、本書の最大の魅力は、小林氏が医師であることから得られる理論的な説明が豊富である点だ。例えば、人間を幸せにする要素の一つである「セロトニン」について、その働きをわかりやすく説明している。また、脳の機能に関する話題なども参考になる。
更に、本書では多数の有名人の事例も紹介されており、その中には自分と近い環境にいる人々も含まれているため、共感することのできる箇所が多かった。また、小林氏のエッセイに関する得意技である表現力も健在で、読み手を惹きつける文体で書かれていた。
ただ、内容が実用的である一方で、文体が専門書的な印象を与える場合があった。特に、略語などが多用されている部分は理解が難しいと思われる。また、印象に残った箇所に関して「こんなことは前から知っていた」と感じる部分もあるため、読者のインタレストに合わせて読む箇所を選ぶことが求められるかもしれない。
まとめ
『人生は何度でも生まれ変わることができる』は、内容面で実用性が高く、小林氏の表現力も健在であるため、多くの読者にとって参考になる一冊となっている。ただ、細かい部分に関しては読者の目的に合わせて選択する必要があるかもしれない。
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