あらすじ

主人公である高校生の葉山は、同級生の菜々美とともに、地球外生物による人類滅亡を占う“終末予言”に関心を抱き、研究を始める。しかし、終末予言が迫る中、菜々美は病に倒れてしまう。葉山は、菜々美が夢見ていた「世界の終わりに柿ピーを食べたい」という願いを叶えるため、自分たちだけの“最後の冒険”に出発する。

感想

本作は、究極の“青春小説”と言える作品だと思います。主人公たちが“終末”という最大の危機に立ち向かう中、彼らが抱いている世界に対する愛と希望が、心に染み入るように伝わってきます。

特に、葉山と菜々美の掛け合いが秀逸で、2人の心情が丁寧に描かれているので、読者は2人が抱える苦悩や葛藤に共感し、彼らの旅をしっかりサポートできる気がします。

また、本作では“柿ピー”が象徴的に使われており、終末予言の恐ろしさと、それでも希望を持ち続ける強さを表現していると感じました。

総じて、本作は心温まる物語であり、青春小説ファンは必読の一冊だと思います。

評価

★★★★★

本作は、作者の丁寧な描写が素晴らしい青春小説であると評価できます。心に残る物語であり、読んだ後には胸がいっぱいになる一冊でした。

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