『白夜行』感想レビュー

ストーリー

『白夜行』は東京の下町で育った少年と少女が織り成す、禁断のラブストーリーです。物語は、展覧会場で偶然出会った少年・宮部と、彼女の母親に殺された少女・雪穂の運命的な出会いから始まります。
宮部は雪穂に惹かれ、彼女に近づこうとしますが、彼女が母親によって殺されたことは知りません。その後、宮部と彼女の親友である紗英が出会い、二人は互いに惹かれあい、交際を始めます。しかし、偶然紗英が雪穂の日記を見つけ、宮部が彼女を殺害した犯人だと知ってしまいます。物語は、2人の運命が交錯する結末を迎えます。

評価

この作品は上橋菜穂子氏によるミステリー小説でありながら、恋愛要素も盛り込まれており、非常に読み応えのある小説でした。
まず、登場人物たちの心理描写が非常に巧妙に描かれており、彼らの背景に隠された秘密が少しずつ明かされていく様子は、切なくもあり、惹き付けられます。また、ストーリーも非常に巧妙に構築されており、様々な伏線が張られていることから、最後まで引き込まれるような展開が続きます。
最後に、訳者の方による解説も非常に参考になりました。面白さが倍増すると同時に、作品への理解を深めることができました。
全体的に、細部にわたって緻密に作りこまれた『白夜行』は、ミステリー小説ファン必見の作品だと思います。

参考:上橋菜穂子(2006)『白夜行』、角川書店。


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