『1Q84』ハルキ・ムラカミ

あらすじ

「私がここにいるんじゃない。1Q84にいる。」

自分を探し求め、幻惑にとらわれた二人の男女、小説家とアオミの生命が、そっと重なり合っていく。
アオミは正男に、話を聞いてくれる人がいる、と言った。目的が達成されたからか、ぴたりと嘘をつくのをやめた。正男は、それが安堵感のようなもので、何時間も眠り続けたりした。目が覚めたとき、アオミはいなくなっていた。

感想

久々に虜になった作品です。ムラカミワールド全開で、西村京太郎さんの言葉で表現すると「人を虜にする強いものを持った本」といったところでしょうか。
緊張感ある展開、そしてやや独特の雰囲気が、無我夢中で読み進めさせてくれました。フィクションとしてのストーリーはもちろん、1Q84を舞台に繰り広げられる登場人物たちの精神状態や感情描写にも力があり、読み手を深く引き込んでくれます。
ただ、ある程度長く続く小説であるため、読み始めには少し覚悟が必要なかもしれません。それでも、最後まで読み通すと、作家と読者との信頼関係がしみじみと感じられる作品に仕上がっていると思います。

評価

★5
ハルキ・ムラカミさんの世界観と、その緻密なストーリー展開に感銘を受けました。一度読むと、忘れられなくなる程の力強さを持った作品だと思います。


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