『ちはやふる』全巻レビュー

概要

『ちはやふる』は末次由紀による少女漫画で、主人公の綾瀬千早が競技かるたに打ち込む中で友情や成長を描いた作品である。全43巻が発売され、2019年には実写映画の最終章も公開された。

綾瀬千早は小学校の頃から競技かるたに興味を持ち、中学校へ進学するとかるた部に入部する。そこで、彼女はかるたの世界に引き込まれ、友達も増えていく。競技かるたの世界は熱く、厳しいものでもあるが、千早が夢見るのは、全国大会での一人勝ちだ。

作品は、かるたを通して綾瀬千早の成長を描いている。千早は、もともと内向的で積極性に欠ける性格であったが、競技かるたを通じて、自分の気持ちや友情の大切さ、そして勝利を目指すために真剣に取り組む姿勢を身につけていく。

また、友情や恋愛にもスポットが当てられており、作品は恋愛要素も含んでいる。千早とはじめは仲が悪かった王子や、千早をずっと応援し続ける友子など、個性豊かなキャラクターたちが登場し、千早の魅力を引き立てている。

この作品は、かるたの世界を舞台に、青春や友情、恋愛を描いた王道少女マンガといえるだろう。千早の成長を描くことで、読者も共感しながらドキドキしながら物語を進めていく。また、かるたのルールも丁寧に説明されているため、かるたを知らない人でも楽しめる。

全43巻もある長い作品だが、話の流れがよく、引き込まれるようなストーリー展開であるため、一気に読み進めることができる。また、美しい絵柄も魅力の一つである。

『ちはやふる』は競技かるたを題材に、青春や友情、恋愛を描いた王道の少女マンガである。全巻読むことで、綾瀬千早の成長を共感しながら楽しむことができる。かるたに詳しくない人でも、かるたが好きになることだろう。