『デザイン思考で創る イノベーションの未来』

基本情報

著者: ティム・ブラウン (Tim Brown)

出版年: 2009年

出版社: 日本経済新聞出版社

ページ数: 271ページ

この本について

この本は、カリフォルニアに本拠地を置くデザイン・ファーム「IDEO」のCEOであるティム・ブラウンが、デザイン思考を用いたイノベーションのプロセスを紹介する書籍です。

デザイン思考とは、ビジネスや社会問題に対して、ユーザー中心の視点を持ち、創造的なアイデアを生み出すための方法論です。本書では、デザイン思考の概要から、具体的なツールやテクニック、実際の事例まで、幅広く紹介されています。

内容の見どころ

本書では、デザイン思考に基づくアイデアの創出のために、以下の5つのステップを取り入れることが提案されています。

  1. エンパシー (共感)
  2. ユーザーの視点に立ち、ユーザーの課題や欲求について深く理解することを目的とします。

  3. デザイン定義
  4. 共感したユーザーの課題や欲求を明確化し、デザインチームとして、解決策を見つけ出すことを目的とします。

  5. アイデア出し
  6. デザイン定義を踏まえ、多様なアイデアを生み出すことを目的とします。

  7. プロトタイピング
  8. アイデアを具体的な形にすることで、見える化し試行錯誤を重ねることを目的とします。

  9. テスト
  10. プロトタイプをユーザーに提供し、実際に使用体験を得ることを目的とします。フィードバックをもとに、改良を繰り返し、最終的な製品を生み出すことを目的とします。

実際の事例として、本書では、デザイン思考を用いて、医療機器からスタンフォード大学の学生向け教育プログラムまで、さまざまな場面でイノベーションを生み出した事例を紹介しています。

おわりに

デザイン思考に基づく創造的なアイデアの創出方法を学びたい人には、非常に参考になる書籍です。本書で紹介されているステップを実際に取り入れることで、より創造的なアイデアを生み出すことができるでしょう。また、マーケティングやプロダクト開発の分野に限らず、ビジネスや社会問題についても、ユーザーの視点を重視して取り組むことが求められる現代において、本書で紹介されているデザイン思考の考え方は、非常に有用なものであるといえます。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です