『コンビニ人間』

あらすじ

主人公である36歳の女性、古倉恵子はコンビニでバイトをしながら、平凡な日々を過ごしている。彼女には家族も友人もおらず、社会的なコミュニケーションを苦手としている。そんなある日、恵子は自分が異常であることを知り、自分自身と向き合い始める。

感想

本作は、コンビニに務める主人公・恵子の日常を描いた作品であるが、その中にはさまざまな問題が隠れている。人との関係を必要としない恵子は、社会から孤立しているという批判的な視点もある一方で、自己を見失ってしまった恵子の内面の葛藤や人生の意味を見つけるための探求が本作の魅力である。また、コンビニならではの風景や商品の紹介、恵子と共に働く同僚たちの人間模様など、細かい描写が読み応えを与えている。

書籍情報

• タイトル：『コンビニ人間』
• 著者：村田沙耶香
• 出版社：文藝春秋
• 発売日：2016年7月
• ページ数：176ページ