書籍名：「世界から猫が消えたなら」

概要

本作は、著者・村上春樹による小説です。主人公の青年が、余命わずかと宣告されたある日、悪魔と出会い、自分の命を交換にして、世界中の猫を消す能力を手に入れます。そのかわり、自分自身も消えていく運命にあると知りながら、青年は猫を消し続けることになって……という物語です。

村上春樹の小説というと、少し不思議でミステリアスな雰囲気がありますが、本作も同じような感じがしました。悪魔との契約や、消えるという不思議な設定は、少しファンタジー的な要素がありますが、青年の心の変化や、猫とのやり取り、そして最後の結末まで、非常に感動的でした。

また、猫を題材にした本作ですが、猫好きでなくても、読みやすく楽しめる小説だと思います。ただ、ストーリーの中盤までが若干退屈だと感じる方もいるかもしれません。

「世界から猫が消えたなら」は、村上春樹の作品の中でも、非常に感動的な一冊であると感じました。不思議な設定に惹かれつつも、主人公の心の変化に共感できる部分も多かったです。ただ、読み始めは少し退屈であるため、続けて読むことができない方もいるかもしれません。