概要
「小説家になろう!」は、2014年にアスキー・メディアワークスより刊行された、司波深雪によるライトノベル。ナタリー文庫からも発売されている。主人公の高校生、水川大介が異世界で小説を書くようになり、次第に“異世界転移もの”のような展開が繰り広げられる。
ストーリー
水川大介は、高校生活に追われて日々を送っていたが、ある日突然異世界に転移してしまう。そこで彼が目にしたのは、剣と魔法が存在し、種族も異なる人々が暮らす異世界だった。「ここはどこだ?」と戸惑う大介。しかし、そこで偶然出会った青年・三条之剣から、「ここはファンタジーの世界」と聞かされると、大介の心は少しずつ開かれていき、彼は小説を書くようになる。
キャラクター
・水川大介:本作の主人公。高校生でありながらも小説を書くことが得意。異世界に転移してからは、自身の小説を書くうちに異世界の住民たちから認められることになる。
・三条之剣:異世界に住む青年。大介と出会い、彼を“小説家”へと導く。
・キリハ:異世界の住民のひとり。大介と出会い、彼とともに冒険をする。
感想
本作は、異世界を舞台にした小説を書く高校生の成長を描いている。高校生の身分にもかかわらず、小説に手応えを感じるような作りになっており、ライトノベル業界にも新風を吹かせた作品といえる。特に、異世界の住民たちとの交流が本作の魅力的な要素のひとつ。彼らの個性的なキャラクターが、ストーリーの展開に緊張感を与えていく。とは言え、異世界転移ものとしては珍しい、「小説を書く」という点も面白い。小説についての情熱を抱えた人には、たくさんの共感を呼ぶことだろう。ただ、ファンタジーをあまり読まない人には敷居が高いかもしれない。全体的には、新しいアプローチで描かれたファンタジー作品といえる。
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