ストーリー
『マチネの終わりに』は、舞台劇を題材にした小説です。主人公の少女・真理子は、母の勧めで観劇に行くことになります。そこで彼女は、俳優の神谷と出会います。神谷は真理子に思わぬ質問をぶつけます。「あなたの夢は何ですか？」。真理子は考え込みますが、答えを出せずに別れます。
その後、真理子は舞台劇の稽古を観に行くようになり、次第に神谷に惹かれていきます。しかし、神谷は人前で笑い声を出せないという秘密を抱えており、真理子たちとの関わりを断とうとします。そんな中、舞台劇の公演が迫り、真理子は役者たちとともに稽古に励みます。
感想
本作は、舞台劇の舞台裏を描いた物語です。主人公の真理子が、舞台劇の稽古に参加することで、自分の夢や将来の方向性を模索していく姿が印象的でした。また、真理子と神谷の恋愛模様は、少しずつ温かさが増していきます。
舞台裏に関する描写が詳細であるため、舞台劇に詳しくない人でも楽しめると思います。また、俳優の心の内面にも深く迫る描写があり、人間関係の複雑さや感情移入しやすさがありました。
まとめ
『マチネの終わりに』は、舞台劇をテーマにした小説であると同時に、人間模様について深く描かれた物語でもあります。主人公の真理子が、夢に向かって進む姿に励まされ、また、舞台裏での人間模様にも感動しました。演劇に興味がある方はもちろん、そうでない方にもオススメしたい小説です。
【評価】★★★★★
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