『１Q84 BOOK 1』ハルキ・ムラカミ著

ストーリー

主人公の出来事が起こる世界と、それとは異なる現実が交錯する世界を描いた物語。
人々が集団で起源神話に想像力を注ぎ、妄想と現実の境界線が曖昧になっていく様を描いている。

感想

ムラカミの独特な文体や、多彩な言語表現力が随所に見られ、ストーリーや登場人物に臨場感を与えてくれる。
読み進めるにつれ、主人公たちが置かれた奇妙な状況に胸が揺れ、理解に苦しむこともあったが、それが物語への飽きのこない刺激にもなっている。
また、本作が描く世界観には深い哲学的意味合いが込められており、考えさせられる部分も多かった。
ただ、全体を通して少し長すぎる印象があり、第一部だけでも十分な面白さがあると思った。
続編も気になるが、まずは本巻独特の世界を味わってみることをオススメする。

評価

ストーリー：

4/5

文体：

5/5

深さ：

4/5

長さ：

3.5/5

以上、『１Q84 BOOK 1』のレビューでした。