『東京タワー』作家・リリー・フランキー

ストーリー概要

主人公のマキ(25歳)は、母親と2人暮らしで、パート先でも愛想を尽かされ、彼氏もいない。そんな彼女はある日、同僚の紹介でスナックのママを始め、出会い系サイトで男性と出会い気持ちを新たにする。

感想

本書は、自分自身も同じような境遇にあった筆者が綴ったエッセイ小説です。リアルな描写があり、登場人物たちに感情移入しやすいのが特徴。私自身も、主人公のマキに共感し、彼女とともに悩んだり、笑ったり、泣いたりしていました。

また、本書には“家族”というテーマが強く表現されており、親子の関係性や、家族愛、家族のあり方について真剣に考えさせられました。

最後に、本書の内容を理解する上で、大きなポイントとなる“東京タワー”について触れておきます。「東京タワー」とは、主人公マキが小学生の頃に一緒に遊んだ幼なじみの男性が、彼女が“東京タワーに登れば、未来が見える”と言って、マキを誘ったことから由来するものです。登場人物たちがそれぞれ悩み苦しんでいても、その苦しみから逃げることができず、向き合っていく描写は、胸にしみました。

まとめ

『東京タワー』は、家族愛と出会い、再生を描いた感動的な小説であり、読者の心に深く響く1冊であると思います。


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