「東京喰種」（石田スイ）を読んでの感想

あらすじ

東京で突如現れた喰種（グール）たちによって人々は恐怖に陥っていた。主人公・金木研は普通の大学生だったが、ある事件をきっかけに喰種と化してしまう。喰種たちを研究する東京喰種対策特殊部隊として、自らの運命と向き合いながら戦い続ける。

感想

この作品はグロテスクな表現が多く、読み始めた頃は刺激的というかショッキングだと感じました。それでもどんどん読み進めていくうちに、主人公や喰種たちの内面や人間性が描かれていくので、深みのある物語だなと感じました。作者の石田スイの描くキャラクター描写や作画も非常に印象的で、絵柄が物語の世界観と合っていると思いました。

また、この作品には人間の本質や道徳についても考えさせられるシーンが多々ありました。喰種の生き方や人々の反応、喰種を研究する組織のやり方など、様々な角度から考えさせられました。喰種自体が人間と同等の知能や能力を持つ点も興味深かったです。意外な伏線やトリックも随所に使われているので、ストーリーの展開が急でなく、ハラハラドキドキしながら読み進められます。

まとめ

「東京喰種」は血生臭いシーンが多いグロテスクな作品ですが、奥深い物語やキャラクター、世界観なども備えています。喰種対策特殊部隊の戦いや主人公の葛藤など、読者を引き込みながら物語の世界に没頭できます。また、道徳的なテーマも含まれているため、深い考えを呼び起こさせる良作といえます。