あらすじ
主人公の佐藤みゆきは、18歳でコンビニでアルバイトをしていたところ、コンビニが彼女にとっての居場所になり、そこで働くことを決め、24歳で今まで通りコンビニで働くようになる。周囲からは不思議な人として扱われるが、みゆき自身は普通に生きていたいと思っている。
感想
本書は、社会的に許される定型的な生き方を疑問視し、自分なりの生き方を模索する主人公の姿を、独特な視点で描いた作品だと感じました。
ここでいう独特な視点とは、主人公が「コンビニ」という極めて限られた場所でしか存在しないということです。そのため、普通の人が当たり前だと思っている人間関係やルール、慣習などを知らず、そのことが周囲から浮いた存在として扱われることになります。
しかし、主人公は彼女自身が幸せであることが何よりも大切であり、周囲の価値観に捉われず、自分自身の価値観を持った生き方を選んだという点において、多くの人にとっての通念にとらわれず、自分らしい生き方を見つけようとする現代社会において、非常に共感を呼びやすい作品だと思います。
評価
本書は、小説家村田沙耶香による長編小説であり、世間的にも高い評価を得ています。独特なトーンで描かれる主人公と、彼女を取り巻く人々の生き様に、多くの読者が共感すること間違いなしの一冊だと思います。また、本書は第155回芥川龍之介賞を受賞しており、多くの書評や評価でも高く評価されています。
まとめ
本書は、社会的常識に捉われず、自分自身が幸せであることを優先して生きる主人公を描いた長編小説であり、多くの読者に共感を呼びやすい作品だと思いました。芥川賞受賞作であり、文学作品としても高い評価を得ているため、ぜひ読んでみることをおすすめします。
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