あらすじ
主人公の少女・朝日奈未羽は、小学生の時から空手を習っており、大会で数々の優勝をしてきた。しかし、彼女には悩みがあった。それは、男子選手との戦いに勝てないこと。そんなある日、彼女は同じ空手道場の男子・千葉健太郎と出会い、互いにライバル意識を燃やすことになる。彼女は、健太郎に勝つために、男子選手も出場する大会に挑む決意をするが…。
感想
本作は、空手を通じて成長する少女たちの姿を描いた青春スポ根小説である。主人公の未羽が、男子選手との戦いに苦しむ姿や、それでも立ち上がり続ける強さは、読む者の心を打つものがある。また、未羽のライバルである健太郎も、彼女を励ます言葉や優しさがある一方、彼女を倒すために、本気で戦う姿勢も感じられる。このように、キャラクターの掛け合いや心情描写が秀逸であり、一気に読んでしまいたくなる作品である。
おすすめポイント
空手を習ったことがある人はもちろん、スポ根ものや青春ものが好きな人にもおすすめの作品だ。特に、現代においても男女格差が残るスポーツジャンルの中で、女性が戦い、努力し続ける姿に勇気をもらえるはずだ。また、物語の進み方は、予想を裏切りつつ決着に向かっていくので、最後まで飽きずに読むことができるだろう。
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