『君の膵臓をたべたい』

作品概要

本書は2015年に出版された、住野よるによる小説です。主人公である僕（名前不明）と“見えない病気”に苦しむ同級生・山内桜良との、共同生活を描いた物語です。2017年には実写映画化され、瞬く間に社会現象となりました。

ストーリー

物語は、高校生の僕が“恋愛体験をするため”という口実で、学校からも逃げ出していた同級生・山内桜良と出会い、次第に彼女の真の状態に目覚めていく過程を描いたものです。僕が桜良の“日記”を手に入れ、そこから彼女が抱える“見えない病気”が明らかになっていきます。病気の先に待ち受ける、辛い結末が待ち受けています。

評価

本書は、恋愛と病気という、かなり王道なテーマであるにもかかわらず、登場人物たちの人間ドラマが非常に緻密に描かれている点が素晴らしいです。また、病死後、収録された“あとがき”には、医療関係者へのメッセージが記されており、救急車に乗り込み、救命活動をする医師たちへの感謝の気持ちを綴っています。登場人物たちが抱える人間ドラマだけでなく、社会的な問題にもフォーカスしている本書は、若者から多くの支持を得ています。

まとめ

『君の膵臓をたべたい』は、多くの人々が感動し、涙した王道ラブストーリーです。登場人物たちが抱える人間ドラマだけでなく、医療関係者へのメッセージも含まれた、社会的にも意義のある本作は、ぜひ読んでみて欲しいです。

参考：『君の膵臓をたべたい』