『死神の精度』のレビュー

ストーリー紹介

本書『死神の精度』は、2020年に日本推理作家協会賞を受賞した山村美紗の作品です。主人公は新聞記者の佐々木修平。ある日、彼は新聞社の取引先である不動産会社の社長、加奈江と出会います。加奈江は、自分が死んだ後、佐々木に転生してほしいと懇願します。佐々木はこれを半信半疑で受け止めますが、やがて彼自身が未解決の事件に巻き込まれることになります。

評価

本書は、山村美紗さんらしい緻密な筆致で描かれた、おもしろくて不気味な物語です。死後の世界がリアルに描かれており、加奈江と佐々木のやり取りがなんとも奇妙でありながら、心に残るものがあります。

また、事件の部分も読者を飽きさせず、ある種の緊張感を持ったまま最後まで読み進めることができました。一度ゆるみが見える部分もありましたが、それでも十分に楽しめました。

まとめ

『死神の精度』は、人と死との問いに描かれた、奇妙で不思議な物語です。山村美紗さんの作品には、独特な闇がありますが、それが読者の興味を引き付け、物語の深みを増しています。本書も、そういった彼女ならではの魅力がたっぷり詰まった、絶妙な作品だと思います。


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