『流されるままに生きていたら、ふしぎな事が起こった』レビュー

あらすじ

主人公の山下と美咲は幼なじみで、お互いに惹かれ合っていた。しかし、美咲は家庭の事情で一家離散になり、山下は彼女を探しても見つけることができず、ついには彼女を諦め、社会人になってからも流されるままに生きていた。ところが、ある日、山下は突然、美咲と再会する。しかも、彼女は娘を育てる独身母親になっていた。山下は、彼女と向き合い、自分自身と向き合い、自分がこれまで何を生きてきたかを考えることになる。

感想

この作品は、社会人になってからの自分自身と向き合うこと、過去に大切に思っていたものを再び探し出すことの大切さが伝わってくる、感動的な小説である。
特に、主人公が「自分がこれまで何を生きてきたか」を考える場面が印象的だった。ひょんなことから自分の人生が「流れ」に身を任せてしまっていたことに気付き、今後は自分の人生を自分で切り拓くことを決意する。このように、この作品は人生を切り拓く力を与えてくれる良書である。

まとめ

『流されるままに生きていたら、ふしぎな事が起こった』は、社会人になっても自分自身と向き合うことの大切さを教えてくれる良書である。これまで自分の人生において何を大切にしてきたのか、自分が本当に望む未来は何か、といったことを考えるきっかけになる作品となっている。将来の方向性を見失っている人、自分を見失っている人には特におすすめである。