『透明なゆりかご』レビュー

ストーリー

『透明なゆりかご』は、小説家である斉藤美奈子がその夫と共に自宅で育てた三人の子どもたちのうち、長女である6歳の飛鳥が脳腫瘍を患い、その余命わずかな中で綴ったエッセイ集です。
数年間にわたって治療を受けるものの、一向に回復の兆しが見えない飛鳥の様子や、家族の日常、自身の葛藤や思いなどを綴っています。

感想

この本には、子育てや家族愛、そして病気や死に向き合う力強さが詰まっています。
著者である美奈子さんの筆力に圧倒されると同時に、飛鳥という少女の強さに心を打たれました。
また、美奈子さんが描く家族のあり方は、そのまま私たちの人生にも通じるものがあり、共感を覚える部分が多かったです。
さらに、医療現場の現状に目を向け、改善に向けての提言もしているため、医療従事者としての私も大変勉強になりました。

まとめ

『透明なゆりかご』は、病気という運命に翻弄されながらも、家族の愛、そして自分の強さを見つけ出し、生き抜いていく美奈子さんと彼女の家族の物語です。
泣きたくなるほど胸に迫るエッセイが詰まっているため、一度読んでみることを強くおすすめします。

※本書は斉藤美奈子『透明なゆりかご』、扶桑社より出版されています。


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