あらすじ
プロバスケットボールチーム「徳島インディゴサンダー」の選手である主人公・堂島孝典は、かつての相棒兼親友の桧垣康弘が支配するチームへの移籍を決める。
移籍後、桧垣とともにチームの勝利のために闘うが、次第に様々なサッカー界の不正に巻き込まれていく孝典。
そして、親友の死やクラブの謎を追い、孝典は次第に大きな陰謀に巻き込まれていく。
感想
この作品は、プロスポーツ界の闇を描いたスポーツサスペンス小説だ。
一見ただのスポーツ小説のように見えるが、本作には司法、政治、プロスポーツなど多岐にわたるテーマが含まれている。
主人公の孝典は、金銭に流されずに正義を貫くという姿勢が描かれており、彼の行動力や信念に感心させられた。
また、登場人物たちに秘められた過去や思惑、陰謀が描かれるため、各々のキャラクターに注目が集まる。
一方で、ストーリーの展開は少しゆっくりとした印象があり、ページを進めるにつれて重くなっていくため読み始めると一気に読み進めることができないかもしれない。
ただ、ミステリー的な要素も含まれており、物語全体としてのスリルや興奮は十分に感じることができる。
総合的に、スポーツサスペンス小説が好きな方にはオススメしたい一冊である。
以上、『ファウルプレイ・スパイラル』のレビューでした。
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