「東京喰種トーキョーグール:re 10」レビュー

ストーリー概要

新たな主人公・浜田駆が登場し、東京喰種の世界がさらに深く描かれる。「V14」と呼ばれる武装機関とそれに対抗する「合一の木」との戦いが激化し、さらに主人公たちは自分たちの血統に深く関わる驚愕の真実に直面する。

感想

本巻では、前作までの主人公である金木研たちの出番は贅沢なほど少なく、新たな主人公・浜田駆が物語の中心となっています。駆は、捕食者と被食者の間を行き来する“折紙”としての立ち位置が描かれ、既存のキャラクターとの絡みも楽しめます。

また、本シリーズには過去作からの伏線が多く存在しますが、それらがすべてまとめられることで、過去のストーリーとの繋がりがより深まり、一気に引き込まれる展開になっています。

そして、本巻においても、メンタルな部分でのキャラクターの成長や、人情味あふれるシーンが描かれています。特に、『Re』シリーズを通して描かれてきた特異な世界観でもある「喰種」という存在を何か仲間として感じることができる箇所もあって、心温まるエピソードが見られました。

まとめ

『東京喰種トーキョーグール:re 10』は、シリーズの中でも特にストーリーの深みがある一冊でした。折紙という新たな要素もあって、全体的に新鮮な印象を受けました。キャラクターそれぞれにスポットが当てられ、成長や絆の描写なども充実しています。次巻がますます楽しみになってくる一冊でした。

参照:石田スイ『東京喰種トーキョーグール:re 10』、集英社、2018年12月19日。


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