『村上春樹の十三か月と十日』

概要

『村上春樹の十三か月と十日』は、世界的に有名な作家、村上春樹の書簡集である。収録されている書簡は、1982年から1983年にかけての約1年間に渡るもので、その期間中に村上春樹が戦後日本の文学に与えた影響や人間関係、日々の気づきなど、多彩なテーマが綴られている。

感想

本書を読んで、村上春樹が若い頃から現在に至るまで、かけがえのない人生を歩んできたことを感じた。書かれている内容は、プライベートなものが多いが、それを通じて村上春樹の人間性や作家としての思考過程が伝わってくる。また、友人や作家仲間への思いや、人生の不条理さについても深く考えさせられた。

評価

本書は、村上春樹という作家の魅力を存分に味わえる一冊である。書簡形式での執筆によって、村上春樹があたかも自分に語りかけているかのように感じられ、心に響くことも多かった。また、多彩なテーマが綴られているため、ある程度の村上春樹のファンであれば、幅広い視野から彼の思考を知ることができると思われる。全体として、非常に充実した内容であり、おすすめであると言える。

参考文献：村上春樹. 『村上春樹の十三か月と十日』. 新潮社, 2017.