『人生を豊かにする少量思考』レビュー

概要

『人生を豊かにする少量思考』は、著者の片山杜秀氏が提唱する「少量思考」という考え方を紹介した書籍です。人生におけるワクワク感や幸福感、充実感を得るために、少量思考を取り入れることが大切だと述べられています。

内容

本書は、全10章からなっています。はじめに、少量思考について説明された後、具体的な実践方法や事例が紹介されます。また、心理学や脳科学の知見を取り入れながら、少量思考がどうして人生に好影響をもたらすのかを解説しています。

例えば、第2章では、「脳は情報フィルター」という考えが紹介されます。人間の脳は、情報があふれている中から必要な情報を選別し、処理するためのフィルターの役割を持っています。しかし、現代社会では情報が過剰にあり、そのフィルターもうまく働かなくなっていることが問題視されています。本書では、少量思考は情報の過剰を回避することで、フィルターを正常に働かせるための方法として紹介されています。

評価

少量思考という言葉だけでなく、その思考法がどうしたら人生を豊かにしてくれるのか、具体的な事例を挙げて分かりやすく説明されている点が本書の魅力的な所です。また、脳科学や心理学の知識も交えられており、科学的な根拠もあるため信頼感があります。

まとめ

「少量思考」という考え方は、本書を読んで初めて知った方も多いでしょう。しかし、一度取り入れてみると、毎日の生活が少しずつ変わっていくかもしれません。情報過多に悩んでいる方や人生の充実感を求めている方には、ぜひ一読していただきたい一冊です。

参考文献：片山杜秀『人生を豊かにする少量思考』（中経出版）