概要
本書は、第二次世界大戦後の日本政治における各政党・政治家の力関係や、その変遷について詳しく調査・分析した一冊です。1945年から現代に至るまでの政治史を網羅しており、一般の方から専門家まで、広く読まれることを目的に出版されました。
内容
本書は、各時代においての政治家たちの思想や意見、および政治家同士の抗争、連携などを、年代順に分析しています。特に、GHQの影響下にあった1945-1952年においては、日本を占領する連合軍との軋轢や、政党・政治家の背後にあった暴力団の存在など、今もなお注目を集める問題を丁寧に取り上げています。
また、1955年から2009年にかけての自民党政権においては、橋本龍太郎や小泉純一郎といった有力政治家が優勢であった期間もありましたが、2009年以降の民主党政権成立後に政治が混沌とした状況が続いている部分など、現代の政治家たちの話題にも触れています。
感想
本書は、多くの著名な政治家について詳細な説明がされており、彼らの言動や決断がどのように政治の歴史に影響を与えたかを十分に理解することができます。また、時代背景の変化や、政治家たちが抱えた問題の解決過程についても、分かりやすく解説されている点も評価できます。
ただし、本書は政治家や政党にフォーカスを当てており、政策内容についてはあまり深く触れていません。また、各時代の歴史的背景が十分に理解できていないと、政治家たちの行動が理解できないこともあります。そのため、歴史にあまり詳しくない方には一部難しいかもしれません。
まとめ
『群雄割拠の戦後政治』は、日本の政治史を学ぶにあたって必読の書籍です。政党・政治家の情報が豊富に取り上げられており、歴史に興味がある方には特におすすめします。ただし、政策に関しては別途調べる必要があるため、一朝一夕で理解できるものではありません。
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