あらすじ
『流星ワールドアクター』は、現実世界とオンラインゲーム世界が融合した「ワールドクライシス」が舞台の小説です。主人公・草薙結菜は、ワールドクライシス発生前からオンラインゲーム「ネクストン」をプレイしていたゲームプレイヤー。中学1年生になったばかりの彼女は、オンラインゲーム内で突如として発生した異変に巻き込まれ、現実世界での記憶を失ってしまいます。そこで結菜は、同じく現実世界とオンラインゲーム世界が融合した「流星ワールドアクター」という世界で、自分を助けてくれたと噂される伝説のプレイヤー「Σ」を探す旅をすることになります。
感想
本作は、オンラインゲームと現実世界が融合した世界観が舞台となっており、ゲームと現実の境目が曖昧になっている点が非常に興味深いです。また、主人公である結菜が失った記憶を取り戻すため、Σを探し出すという目的を持っているため、ストーリーにも引き込まれる要素が多々あります。さらに、世界観の描写や登場人物の掘り下げも非常に丁寧に行われており、読者は登場人物たちの背景や思考などを深く理解し、物語に没頭することができます。
ただし、登場人物が多く、それぞれの名前や属性が細かく描写されるため、最初は混乱しやすいかもしれません。また、物語の展開も少しうつろいがちで、どこに重点が置かれているのかがわかりにくい場面があるため、読み進める上での集中力が求められます。
総合的に見ると、『流星ワールドアクター』はオンラインゲームと現実世界が融合した世界を描いた興味深い作品であり、ファンタジー小説が好きな人にはおすすめの作品です。読者は、結菜が失った記憶を取り戻すために何が起こるのか、そしてΣがどのような存在なのかといった謎解き要素にも注目して楽しむことができます。
※『流星ワールドアクター』/ 作者:みかんせいか/出版社:KADOKAWA
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